研修プログラム紹介
本プログラムでは、「小児医療の水準向上・進歩発展を図り、小児の健康増進および福祉の充実に寄与する優れた小児科専門医を育成する」ことを目的とし、埼玉医科大学病院小児センター病棟で一般感染症、内分泌・糖尿病、代謝・遺伝病、アレルギー、呼吸器、消化器、腎泌尿器、神経疾患など一般小児科領域を、周産期センター新生児部門で新生児疾患・先天異常疾患を、一定の専門領域に偏ることなく、幅広く研修します。専攻医は「小児科医は子どもの総合医である」という基本的姿勢に基づいて3年間の研修を行います。
本プログラムの最大の特徴は上記すべての領域について学会をリードする総勢13人の教授・准教授・指導医によるトップクラスの研修を受けることが可能であることです。
また大学病院でありながら1次から2.5次までの幅広い救急患者を受け入れる体制も有しているため、小児科医として欠くことのできない救急疾患の対応、急性疾患のプライマリ小児医療管理からの研修ができます。全体的なバランスをとりながら個人的な希望に合わせた研修をすることが可能です。埼玉県西北部領域のすべての小児医療を担当していますが、県内の他領域や他県からの急性・慢性疾患患者も受け入れており、それぞれの初期対応を経験でき、地域の特性と病院の役割に応じてすべての領域にわたりもれなく経験できる体制です。
【ローテーションの一例】
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一般小児科
埼玉医科大学病院 12~15ヶ月
- 1次から3次救急まで分野は多岐にわたり、当院と関連施設のみで専門医に必要な症例はカバーできます。病棟・救急外来がメインで分野に関係なく入院患者をチームで担当し小児科医として必要な知識や手技を獲得します。また、各診療グループのミーティングに参加することで専門的な知識の習得もできます。
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NICU
埼玉医科大学病院 6ヶ月
- 新生児の蘇生、気管挿管、中心静脈や臍カテ確保、人工呼吸管理、輸液調整はじめ特有の手技を習得し、自信をもって生まれたばかりの新生児医療を担う能力を育みます。
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小児心臓科
埼玉医科大学国際医療センター 3ヶ月
- 先天性心疾患・小児不整脈など小児心臓病領域全般の診断・治療を学びます。
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小児血液科
埼玉医科大学国際医療センター 3ヶ月
- 小児期・若年成人に発症する悪性新生物・造血障害・免疫異常・血液凝固障害など小児の悪性疾患を学びます。
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地域医療
熊谷総合病院 6ヶ月
- 大学病院とは違った医療環境や地域特性をみながら実践的な地域総合小児医療研修を経験します。
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選択研修
当科・関連施設・学外施設 3ヶ月
- 当科内でもう少し勉強したい、関連施設や学外施設で勉強してみたい等、指導医と相談しながら決めることができます。
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大学院・留学
- 大学院在学中医局員、博士号取得者、海外留学経験者在籍