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運営責任者挨拶

小児科運営責任者・診療部長
秋岡祐子

ともに一歩を踏み出そう

2020年8月に小児科運営責任者ならびに診療部長を徳山研一先生教授から引き継ぎました。大変身の引き締まる思いです。埼玉医科大学小児科は大学創立の1年後の1973年に中山喜弘教授によって立ち上げられて以来の歴史があり、間もなく迎える大学の創立50周年とほぼ同じ時を刻んでまいりました。埼玉医科大学の基本理念である「限りなき愛」に基づき、こどもが最善の治療を受けて生きる権利を診療の基本として診療しています。

地域の二次・三次医療を担うとともに、2008年に学内組織された成育医療センターの一員として、妊娠、出産(出生)、小児期、思春期、さらには移行期を経て生殖に至る一連のライフサイクルにかかわる諸問題についてシームレスな診療を行っています。小児科医として研鑚を重ねるための診療機会は豊富であり、小児科専門医の育成やサブスぺシャルティ領域の専門医教育を推進しています。

しかし、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行で、これまで積み重ねてきた日常の診療・教育・研究スタイルは一変しました。残念ながら「ポストコロナ」時代に、小児科として診療・教育・研究のすすむ道が元の轍に戻るとは到底思えません。一方で、こどもが心身健やかに育ちゆくことを願う気持ちは普遍です。そのかけがえのない使命を携え、私たちは “新しい生活様式”における小児科の役割、社会の要請とは何かを考え一歩を踏み出そうとしています。

小児科は胎内からの成長と発達のダイナミズムを時々刻々と味わえる分野です。この魅力を味わい、日常診療の中からクリニカルクエスチョンを掘り起こし、ともに一歩を踏み出してみませんか。