埼玉医科大学小児科 > 小児科について > 専門グループ紹介

Neurology (小児神経グループ)

てんかん、髄膜炎、脳炎、急性脳症、けいれん重積状態などの迅速な治療が求められる急性疾患から脳性麻痺、筋疾患、神経免疫学的疾患、中枢神経変性代謝疾患、神経発達症などの長期的視野に立った診療の必要な慢性疾患まで、小児神経疾患はとても幅が広く、小児診療の中でとてもやりがいのある領域です。また遺伝性疾患も多いことから臨床遺伝学の領域も携わり、患者さんやご家族に対する遺伝カウンセリングも行います。本院は埼玉県で唯一のてんかん診療拠点施設に指定され、てんかん性脳症などの難治性てんかんはじめとするあらゆるタイプのてんかんの診断と治療を行っています。また日本てんかん学会認定研修施設ですので、てんかん専門医・指導医によるてんかんの専門的研修を受けることができます。さらに、難病センター内に結節性硬化症診療連携チームを発足し、小児期に発症する結節性硬化症の患者さんを他診療科の専門医とともに診療するなど、包括的診療が可能なように心がけています。

Nephrology (腎臓グループ)

腎臓専門医・指導医が腎尿路疾患の診療を行っています。尿路感染症、急性腎炎や急性腎不全などの急性疾患については病態に即した治療選択に努めています。一方、慢性腎臓病については患児の成長と日常生活に配慮しながら治療をすすめています。具体的には、以下のような診療を行っています。

  1. 糸球体尿細管疾患については腎生検による組織診断を行い、病理医とカンファレンスの上で病態に即し、かつ副作用に配慮した治療を行うよう努めています。
  2. 胎児エコーなどで発見された腎尿路奇形をまずは正確に診断することに努めています。
  3. 3歳検尿や学校検尿の有所見者に対する腎疾患の早期発見に努めています。
  4. 急性腎不全などに対する急性血液浄化療法が可能です。
  5. 慢性腎不全に対する保存期管理と透析管理を行っています。腎移植についてはご相談のうえ移植施設と連携しています。
  6. 複雑尿路奇形や難治性排尿障害については小児泌尿器科医と連携しながら治療しています。
  7. 一般小児科医が最低知っておくべき尿検査のみかた、体液異常、腎機能評価法を指導しています。また、若手小児腎臓病医の育成と小児腎尿路疾患をテーマとした臨床研究に励んでいます。

Endocrinology & Metabolism (内分泌・代謝グループ)

内分泌・糖尿病

診療対象は、糖尿病、肥満症、低身長、思春期異常、下垂体疾患、甲状腺疾患、副甲状腺・Ca異常などです。学校健診での成長曲線の有所見者、学校糖尿病検診、新生児マススクリーニング、小児がん経験者などの診療も担当しています。
1型糖尿病、小児肥満症の診療では、独自の診療ツールを使用し、診療成績が向上しています。研究では、全国の多施設共同研究である小児インスリン治療研究会の基盤研究施設になっており、1型糖尿病に関する臨床研修を行っています。また、新潟県見附市と小児生活習慣病健診に関する疫学研究の協定を締結しております。郵送健診による追跡調査研究などを実施しております。
教育では、日本糖尿病学会、日本内分泌学会、日本肥満学会の教育認施設に指定されており、それぞれの専門医を取得することができます。

先天代謝異常症

これだけ多種の先天代謝異常症を診療できる教室は日本中を見てもそう多くはありません。列挙すると、①新生児マススクリーニング対象疾患:埼玉県西部の機関病院で、毎年20例以上の脂肪酸代謝異常症、有機酸代謝異常症、フェニルケトン尿症、ガラクトース血症等が集まります。②ミトコンドリア病・先天性高乳酸血症:5-アミノレブリン酸の医師主導治験を責任施設として実施していることもあり、日本全国から患者が集まります。③Fabry病を中心とする各種ライソゾーム病:新生児オプショナルスクリーニング(CReARID:http://www.crearid.or.jp/)の中心施設でもあり、酵素補充療法等の最新医療を行っています。教育では、ゲノム医療科との共同で遺伝診療の基幹病院でもあり、臨床遺伝専門医の取得も可能です。

Neonatology (新生児グループ)

埼玉医科大学病院NICUはNICU18床、GCU12床(計30床)で埼玉県西北部を担当する地域周産期センターとして現在活動しております。原則として在胎週数25週以降、500g以上の新生児を対象に40-50名の看護師とともに24時間体制で新生児集中管理を行っております。
2019年は238名の入院患者があり超低出生体重児を10名、極低出生体重児25名、低出生体重児108名経験致しました。98%が生存退院し、退院後はこどもセンター外来にて成長発達のフォローアップを行い、新版K式乳幼児発達検査なども施行できる体制を整えております。様々な人工呼吸器(HFO、AC、SIMV、NDPAP、NHF)を用いた人工呼吸管理、新生児遷延性肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法、重症新生児仮死に対する低体温療法、超音波検査は常時施行可能な体制が整えられており、精細な日々の黄疸フォローなど基本的な新生児科医に必要なスキルが習得できます。
産婦人科とも綿密に連携し、ホットラインでの連絡のみならず、定期的なカンファレンスを持ち、ハイリスク胎児の経過確認と共有、立ち会いの要否や分娩時期の選定に関する相談、ハイリスク児の両親に対する出生前訪問(プレネイタルビジット)なども積極的に行っております。また出生早期から治療を要する先天性心疾患の新生児は本学国際医療センターにすぐに搬送できる体制を整えております。
新生児蘇生法の普及に向けて新生児科Drと新生児集中ケア認定看護師がインストラクターとして定期的な講習会の開催(2019年度Aコース3回、Sコース3回実施)を実施しています。

Allergology & Respiratory (呼吸器・アレルギーグループ)

小児気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの小児の各種アレルギー疾患の専門診療に当たっています。同時に、当院は埼玉県アレルギー疾患医療拠点病院に指名されており県内全域にわたる小児アレルギー診療の連携・レベルアップの中核施設として尽力しています。診療面では、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの気道アレルギーの診断・鑑別には肺機能検査をはじめとする画像・生理学的検査を駆使し、重症例に対しては生物製剤や舌下免疫療法なども積極的に導入しています。食物アレルギーに対しては経口負荷試験を毎年100例以上実施し、耐性の早期獲得を目指しています。重症アトピー性皮膚炎に対してはアレルギーエヂュケーター看護師と協力し原因検索・スキンケア指導など包括的治療を行っています。また、今年で42年目 となりますが、本学主催事業として子どもたちのためのアレルギーサマースクールを毎年、医学部学生と協力して開催しています。